梅毒の病減菌は、梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)というスピロヘータ科の細菌です。

その大きさは6μから20μ、直径は0.1μから0.2μのらせん体で活発に回転運動や屈曲運動を行います。(1μは1mの百万分の1です)

この梅毒トレポネーマは温度変化に弱く、39℃で5時間、4℃で24時間以内に死滅します。また、湿度の変化にも弱く、殺菌剤などでも簡単に死滅します。

梅毒トレポネーマの写真がご覧になりたい人はこちらからどうぞ。かなり気持ち悪い写真なので、そのおつもりでどうぞ。⇒梅毒トレポネーマの写真

この梅毒トレポネーマの治療薬には日本人が深くかかわっています。1910年、北里柴三郎の弟子であった秦佐八郎はドイツ留学中にエールリッヒと共に梅毒トレポネーマの化学的療法を発見します。この梅毒トレポネーマは培養するのが非常に難しく、なぜかウサギの睾丸(こうがん)で増殖するのだそうです。

ちなみに、ウサギにもトレポネーマ症という病気があって、ウサギ梅毒とも呼ばれています。人間が感染する細菌とは異なり、人間への感染もありません。私は素人なのでよく分かりませんが、だからウサギの睾丸で培養可能なのでしょうか。

秦佐八郎はウサギの睾丸に梅毒トレポネーマを注射し、実験用にどんどん増殖させます。そして、エールリッヒと共に色んな種類の化学物質をウサギに投与して、その効き目を確かめていったのです。そして、実に606番目に投与した化学物質が梅毒トレポネーマに対して有効であることをつきとめました。この化学物質はサルバルサンと呼ばれ、世界で初めて梅毒治療用の化学療法剤として使われました。

ただ、このサルバルサンは毒性のあるヒ素を含む化合物であり、副作用も強いことから、今日では医療用としては使用されていません。

また、かの有名な野口英世もまた、この梅毒トレポネーマの研究に深く関わっていました。1904年からロックフェラー医学研究所に勤務していた野口英世は、精神障害を起こした患者から梅毒トレポネーマを発見し、その症状が梅毒の症状であることをつきとめたのです。

梅毒トレポネーマが神経や脳の組織を壊し、精神障害が起きることが分かったのです。それまで全く別の原因で引き起こされると考えられていたため、当時の精神病理学会から高く評価されたそうです。

最後に、この梅毒トレポネーマは献血の際には必ずチェックされます。事前のアンケートで希望しておけば、万一感染してた場合には教えてもらうことができます。ただし、検査目的での献血は絶対にしないようにしてください。

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