梅毒に関して、特に注意すべき点をいくつかここにまとめておきます。

1.早期発見、早期治療

梅毒を過去の終わった病気と油断して軽視しないようにしてください。とにかく、ここ数年は感染者が増加傾向にあるし、全数報告で上がってくる以上の感染者がいるとも言われています。

梅毒にはペニシリンというよく効く薬があり、感染初期に発見できれば比較的簡単に治療が可能です。第一期、第二期までに、出来るだけ早く治療を受けることが大事です。それには梅毒の症状をよく知って、わずかな異常を見逃さずに検査を受けることです。あなたが何か変だなと思いながらも放置すると、いったん症状が消えて更に感染が進むことになります。

なお、梅毒は第二期が最も感染力が強い時期です。あなたが早期に梅毒感染に気付かないと、あなたの大事な人に梅毒をうつしてしまうかも知れません。

関連記事:『梅毒の症状について』


2.HIVとの重複感染には要注意

梅毒に感染している人は、健康な人に比べて何倍もHIV感染のリスクが高くなります。これは感染によって性器などに炎症を起こすと、粘膜部に損傷ができてHIVが侵入しやすくなるためです。また炎症を起こした患部に免疫細胞のCD4リンパ球が集まって炎症に対抗しようとするのですが、このCD4リンパ球がHIVの感染標的となります。

つまり、梅毒に感染していると、HIVは侵入しやすく、感染しやすいわけです。

実際に梅毒とHIVの重複感染はとても多く見られ、しかも相乗作用で病状の進むのが速まったり、重症化します。例えば通常、梅毒の感染第三期は2年から3年くらいかけて進行するのですが、HIVと重複感染しているとわずか数ヶ月でそこまで進行してしまうことがあります。

私がHIV検査に保健所に行ったときにもらったHIV予防マニュアルにも、HIVと最も重複感染が多い性感染症は梅毒だと書かれていました。この他にもいくつかの専門書に同じ指摘がでてくるのを確認しました。

関連記事:『梅毒とHIVの重複感染


3.母子感染に注意する

梅毒は母子感染します。妊婦が梅毒に感染したまま出産すると、赤ちゃんは死亡したり流産、早産したりします。また、妊娠後期に梅毒に感染して、そのまま出産すると先天梅毒児となってしまいます。

これらの母子感染を避けるため、妊娠の健康診断で必ず梅毒検査を受けます。そして妊娠中の梅毒感染にも注意します。これは梅毒に限らず全ての性感染症に言えることです。

せっかく妊婦健診で検査しても、その後に感染してしまえば検査した意味がありません。


4.梅毒検査にはウインドーピリオドがある

梅毒検査に血清反応を使う場合には、感染してから4週間ほど経過していないと判定できません。これは検査に必要な抗体が出来るまでの期間です。この期間は正確な検査判定ができず、ウインドウピリオドと呼ばれます。病院や保健所で検査を受ける場合には、必ずこのウインドウピリオドを過ぎているかどうか、チェックされます。

なお、私が性感染症の本や医療サイトで梅毒のウインドーピリオドを調べたところ、けっこうあいまいな点がありました。先ほど感染してから4週間と書きましたが、これはTP抗原法と呼ばれる検査方法の場合です。

しかし、医療機関によってはTP抗原法のウインドーピリオドが3ヶ月になっているところもあります。どちらが本当か迷うところです。ある医療サイトでは、4週間では検査精度が70%、3ヶ月後では100%と書かれてありました。

要するに梅毒に感染してから抗体ができるまでの安全率をどのくらい見るか、という問題のようです。

5.梅毒感染の無症候にご注意!

一般に梅毒は自覚症状が必ず現れる性感染症と思われています。HIV感染症やクラミジア感染症のように無症候が多い病気とは違うと思われています。

しかし、梅毒感染の初期には無症候な場合もあります。あなたが全く症状がないからと安心していると実は梅毒に感染いてた、ということが大いにあり得ます。

あるいは、かるい発疹だと思っていたら梅毒感染による皮膚疾患だった、という場合もあります。

この辺の事情は、『梅毒感染者の1/3は無症候?』に記事にしてあります。ぜひ一度お読みください。そして梅毒感染には無症候の場合もあることを覚えておいてください。

以上、梅毒に関する注意点を5項目説明しました。何しろ大事なことは、早期発見、早期治療に尽きます。くれぐれも自分だけは大丈夫だと思わないことです。当たり前ですが梅毒に感染した人はみなさん感染するとは思っていなかった人ばかりです。

 

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