梅毒を自宅で検査した体験記をご紹介したいと思います。

ただし、私の場合は梅毒単独で検査したことはありません。私が自分で使った性感染症の検査キットは2種類あります。

■STDチェッカー TypeJ(男女共通)
HIV検査専用の検査キットです。

■STDチェッカー TypeR(男性用)
HIV・梅毒・クラミジア・淋菌・B型肝炎・クラミジア(のど)・淋菌(のど)

この2種類です。最初に使ったのがタイプJで、とにかく深刻なHIV感染疑惑に陥っていたので他の性感染症を考える余裕はありませんでした。でも、よくよく考えてみればHIVが危ないということは当然その他の性感染症も危ないということです。それで2回目以降はHIVを含む7種類の検査が出来タイプRを使っています。

他にも梅毒だけの検査キットや、梅毒・HIV・B型肝炎という最も重複感染の多い性感染症を検査するキットもあります。

■STDチェッカー TypeO(男女共通)
梅毒・HIV・B型肝炎

■STDチェッカー TypeK(男女共通)
梅毒のみ

このような検査キットが用意されています。あなたの都合のいいときに、誰にも知られずあなたの自宅で簡単に検査が出来ます。

ただし、あなたがすでに何かの自覚症状が出ている場合には検査キットを使うのではなく、ただちに泌尿器科や婦人科で診察を受けて下さい。

では、ここでは私がタイプRを使った体験記をご紹介します。タイプRでは梅毒の他にHIVやクラミジア、淋菌、ウイルス性肝炎などがまとめて検査可能です。

もしもあなたが梅毒検査だけを受ける場合はタイプRの血液検査を参考にしてください。梅毒は血液検査で感染を判定します。

少し記事が長いので、全部を読んでいる時間のないあなた、そんなあなたはこのページの最後だけでも読んで下さい。タイプRを使った感想、メリット、デメリットをまとめてあります。


◆STDチェッカー タイプRとはこんな検査キットです

まず、タイプRの概要を先に説明しておきます。




写真1.STDチェッカータイプR

STDチェッカー TypeR(男性用)では、血液検査、尿検査、のどぬぐい液で合計7種類の検査が出来ます。価格は14,750円+消費税です。

●血液検査
HIV・梅毒・B型肝炎

●尿検査
クラミジア・淋菌(いずれも性器感染)

●のどぬぐい液
クラミジア・淋菌(いずれも咽頭感染)

男性が気になる性感染症は全部含まれているのでまずはこれだけやっておけば一安心です。では、さっそくどんな風に使うのか、私の使用体験をお伝えしていきましょう。

管理人注記:STDチェッカー TypeR は2013年2月より上記仕様に変更になりました。管理人が使用したころは検査項目にCが他肝炎が含まれており、全部で8種類の検査仕様でした。以下の体験記にはC型肝炎も出てきますが、現在は含まれておりませんので予めご了解ください。


◆検査キットが届いた

私は検査キットの受け取りを自宅にしました。コンビニでも郵便局でも受け取れるのですが面倒くさかったのです。自宅受け取りでも中に何が入っているかは分からないように梱包してくれます。(写真2)

STDチェッカー梱包姿
(写真 2)

この梱包を開けると、写真3のような中身が出てきました。(写真3)

STDチェッカー中袋
(写真 3)

これでも中身が何だか分かりません。厳重にしてくれてます。

この黒いビニール袋を開けてみると、検査キットが入った箱と、案内書や検査申込み書などが入った透明のビニール袋が出てきました。(写真4)

STDチェッカー中身
(写真 4)

写真の上が書類の入ったビニール袋で下が検査キットの入った箱です。さっそく、この箱を開けてみました。(写真5-1)・(写真5-2)

STDチェッカーの案内書と申込み書
(写真 5-1))

まず出てきたのは取扱い説明書です。何しろ8種類もの検査をするので、けっこうな量の説明書です。最初私はこれを見てビビったのですが、実際には何てこともありません。実に簡単、楽勝です。

それから検体を採取する器具が出てきました。(写真5-2)

STDチェッカーのツール
(写真 5-2)

この器具を使って自分の血液や尿、のどぬぐい液を採取します。


◆血液を採取する HIV・梅毒・B型肝炎・C型肝炎検査

まずは一番不安だった血液採取です。どうしても血を取ると思えばちょっと怖い気もしますよね。いったいどうやるんだろうと思ったのですが、これが実に簡単です。まず、使用する器具は写真6のようなものです。

STDチェッカーの血液採取セット
(写真 6)

左のピンクと白のツートンカラーをした器具がランセットと呼ばれるもので、中から小さい針が出てきます。その隣がろ紙で、これに血液をしみこませます。その隣にあるのは消毒液のついた紙おしぼりと絆創膏です。

血液を採取して行う検査はHIV、梅毒、B型肝炎、C型肝炎の4種類なので、ランセットとろ紙は4組用意されています。

では、実際に血液を採取していきます。まずはろ紙を準備します。(写真7)

STDチェッカーのろ紙
(写真 7)

まずろ紙の裏側に申し込みIDを記入します。これは最初に忘れないように記入しておきます。次にろ紙を引っ張り出します。(写真7の左に飛び出ているのがろ紙)これを4枚とも同じように準備します。

次に手をよく洗います。(写真7)やはり採血ですから清潔にする必要があります。

STDチェッカーを使う前に手を洗う
(写真 8)

説明書の中ではお湯で洗うと血のめぐりがよくなって採血しやすいとありましたが、冬場の寒いときならともかく、あまり気にしなくても大丈夫です。

次に写真9のように、ランセットのキャップを外します。キャップは回してから引き抜きます。

STDチェッカーのランセットを用意する
(写真 9)

これでろ紙とランセットの準備は出来ました。いよいよ採血です。まず、ランセットを左手の人差し指に押し当てます。(写真10)

ランセットを指に当てる
(写真 10)

このとき、左手の親指の爪を写真10のように人差し指に押し当てるといいです。ランセットから小さい針が出てきて指を刺すのですが、写真のように親指の爪で押しているとほとんど感覚がなくって痛みも感じません。

ランセットを押すと1回だけ、中から小さい針の先が出てきて指にキズをつけて、また中へ引っ込みます。針は一度しか出て来ないので再利用は不可です。これによって血液感染の可能性を防いでいます。

ランセットを外すと針跡から出血します。(写真11)

ランセットで指から出血する
(写真 11)

ランセットを外したら親指の爪も外して下さい。押したままでは血が出にくいです。そしたら出てきた血液をろ紙に吸い取らせます。(写真12)

ろ紙に血液を吸い取らせる
(写真 12)

ろ紙の先端2cmくらいに血液を吸い取らせます。これを4枚とも行います。ランセット1個でろ紙4枚分くらい簡単に血液が出てきます。でも、もしも不足するようならランセットは全部で4個あるので次のランセットを使って下さい。

以上が血液検査における、血液採取の方法です。私がやったときは痛くも何ともなかったです。まぁ、実際には小さいながらも針でキズを付けますから痛みはあるはずです。そこを親指の爪で押しているからあまり感じないのだと思います。


◆のどぬぐい液を採取する クラミジア・淋菌の咽頭感染検査

次はのどぬぐい液を採取してクラミジアと淋菌の咽頭感染検査の検体を取ります。ここで使うのはカルボータという器具です。(写真13)

STDチェッカーのカルボータ
(写真 13)

はじめにカルボータの入っているケースに、申込みIDを記入したシールを貼りつけます。次にカルボータはキャップを引っ張ると綿棒がいっしょについてきます。(写真14)

カルボータを出したところ
(写真 14)

綿棒の先端で扁桃腺付近をこするようにぬぐい取ります。もしもあなたがクラミジアや淋菌の咽頭感染をしていれば、綿棒の先端から病原菌が見つかります。

ぬぐい終わったら、カルボータを袋に入れます。(写真15)

カルボータを収納したところ
(写真 15)

くれぐれもカルボータのケースに申込みIDのシールを貼るのを忘れないようにして下さい。

これでクラミジアと淋菌の咽頭感染検査に使う検体採取が終了です。


◆尿を採取する クラミジア・淋菌検査

最後はクラミジアと淋菌の性器感染を検査するための尿を採取します。あなたの性器にクラミジアや淋菌が感染すると尿道へ感染が進行します。従って尿を調べれば感染しているかどうか分かります。

まず、尿を採取するのに使用する紙コップを組み立てます。写真16のような折りたたみ式の紙コップが入っています。

STDチェッカーの採尿用紙コップ
(写真 16)

ちょっと分かりにくいかも知れませんが、これを組み立てると写真17のような紙コップが出来上がります。

紙コップ完成図
(写真 17)

まぁ、組み立てるといっても単に紙を折るだけですので簡単です。相当不器用な私でもすぐにできました。

さて、ここに尿を入れるのですが、必ず初尿を入れます。初尿とは出始めの尿です。健康診断の検尿ならオシッコの終わりかけを採取しても問題ありませんが、クラミジアや淋菌検査ではそうはいきません。必ずオシッコするときの出始めの尿を採取します。

なぜなら、初尿に一番多くクラミジアや淋菌が含まれているからです。オシッコといっしょに体外へ出てしまうので、オシッコの終わりの方だと菌が少ない可能性があります。

本当は朝起きて一番最初のオシッコがいいのですが、それが無理なら最後にオシッコに行ってから2時間以上経過して採尿します。そうしないとオシッコの中に検査に十分な菌が含まれていない可能性があるからです。

紙コップにオシッコを入れたら、次はその尿をスピッツと呼ばれるメモリのついた容器に移し替えます。スピッツの目盛で10以上の尿を入れます。このとき、事前にIDシールをスピッツに貼っておくのをお忘れなく。(写真18)

STDチェッカーのスピッツ
(写真 18)

スピッツのフタをしっかり閉めてこぼれないことを確かめます。そしたらスピッツをビニール袋に入れます。ビニール袋は大と中と2枚、二重に入れます。(写真19)

スピッツを収納したところ
(写真19)

これで尿採取は完了です。実に簡単です。


◆検査申込み書を書いて検体といっしょに送り返す

さて、血液、のどぬぐい液、尿の3つの検体が揃ったら、検査申込み書を書きます。(写真20)

STDチェッカーの検査申込書
(写真 20)

記入するのはあなたが自分で決めたID番号とパスワードです。住所や氏名などの個人情報はいっさい不要です。私はこの匿名性がとても優れていると感心しました。

STD研究所からすれば、どこの誰の検体かは分かりません。ただ、ID番号とパスワードだけで後の工程を全て管理することになります。

こうして3つの検体と検査申込み書が揃ったら、STD研究所、すなわちアルバコーポレーションに送り返します。(写真21)

STDチェッカーの返信用封筒
(写真 21)


◆検査結果を見る

あなたの検体がアルバコーポレーションに届いて3日目の夜20時くらいに、あなたの検査結果が出ます。あなたが自分で決めたIDとパスワードで、あなた専用の検査結果画面を見ることが出来ます。

まさに検査結果を見る瞬間は心臓がドキドキ、バクバクします。特に私は一番最初にHIV検査の単独検査を受けたのですが、そのときは自分で感染していると思い込んでいたので、本当にしびれました。

それだけに「検査結果は陰性です」という文字を見たときには嬉しくて涙が出そうでした。長く感染不安に苦しめられて本当に辛い日々を送っていたので、その時の嬉しさは今でも忘れられません。

STD研究所の「利用者の声」を読むと、検査結果が怖くて何時間もパソコン画面を開けなかった人がいます。ログインするときに手が震えた人もいます。私にはそんな人たちの気持ちがよく分かります。私も同じような気持ちでした。

それだけに検査結果が陰性だったことは嬉しかったし、それ以降かなりセーファーセックスに注意するようになりました。もう二度とこんな辛い思いはしたくない、そう決心したからです。


◆タイプRを使ったまとめと感想

 

まずはタイプRを使ってみた感想から書きます。

●どの検査も検体採取は簡単でした。あなたがやり方で迷ったり失敗することはないと思います。

●特に血液検査では安全性に配慮がされていました。ランセットの針は1回しか出ません。

●STD研究所の対応がとても親切かつ迅速でした。不明点はすぐに詳しく教えてくれました。

続いて、タイプRのメリットを書きます。

●7種類の性感染症検査が¥15,120で可能です。病院なら間違いなくこの3倍から5倍はかかります。(医師の診察がないから単純比較は出来ませんけど)

●誰にも知られず、誰にも会わずに検査が出来ました。しかも私の検査結果を知っているのは世界中で私だけです。この匿名性は素晴らしいと思いました。

●7種類の検査がたったの30分から40分で終わりました。病院へ行けば最低でも半日はかかるでしょう。へたするとクラミジア、淋菌の咽頭感染検査は別の病院に行くハメになるかも知れません。

次にタイプRのデメリットを書きます。

●当然ですが有料です。保健所に行けばHIV検査は無料です。更に梅毒、クラミジアなどの検査も無料で行っている保健所もあります。あなたがお金をかけずに検査を受けようと思えば最大限保健所を利用してください。

●これも当然ですが医師の診察はありません。決められた検査項目以外に検査が広がることはありません。例えば男性のカンジダ、トリコモナスなどは感染していても分かりません。

●検査結果が陽性ならば病院へ行くことになります。その場合、再検査になる可能性が高くなります。従って、すでに何かの自覚症状がある場合には初めから病院へ行って下さい。

以上のような感じです。検査キットのメリット、特性をうまく活用すればあなたの性感染症対策に威力を発揮するのではないでしょうか。

■STDチェッカー TypeR(男性用)
HIV・梅毒・クラミジア・淋菌・B型肝炎・クラミジア(のど)・淋菌(のど)

■STDチェッカー タイプR(女性用)
HIV・梅毒・クラミジア・淋菌・B型肝炎・クラミジア(のど)・淋菌(のど)