梅毒検査を受けたら、TP抗原法で陽性となりました。

過去に梅毒に感染して今は完治していると言われたのです。

しかし、梅毒治療なんて全く身に覚えがありません。

いったいこれはどういうことなのでしょうか?』

こんな質問がネットの相談サイトに寄せられているのを見つけました。

本人が知らない間に梅毒が自然治癒することがあるのか、という質問です。

あなたはこの質問、どう思いますか?

◇意外と多い、自然治癒の質問

実は今回ご紹介した梅毒以外にも、クラミジア感染症もまた自然治癒の質問が多く寄せられる性感染症です。

この梅毒とクラミジアには共通点が1つあります。

それは、一度でも感染すると、完治した後も抗体が残るという点です。

感染症の中には抗体ができると次にウイルスや細菌が侵入したとき、感染せずにすんだり、感染しても軽くてすんだりすることがあります。

いわゆる、免疫ができるという状態です。

しかし、残念ながら梅毒もクラミジアも抗体ができても2度でも3度でも感染します。生涯免疫ができる訳ではありません。

梅毒やクラミジアの抗体は、単に過去に感染してことがある、という履歴にしか過ぎません。

そこで、冒頭のような質問者がでてきます。

何かの理由で梅毒の血液検査を受けたら、思いもよらぬTP抗原法で陽性判定を受けて、過去に梅毒に感染していた履歴があると告げられるのです。

本人に梅毒感染、治療の覚えががあれば何も問題ないのですが、全く身に覚えがないという人がいます。

そこで、治療をした覚えがないために、

「梅毒は自然治癒することがあるのか?」

という質問となります。

治療に身に覚えがない人は、当然ながら梅毒感染そのものにも覚えがありません。

なぜなら、梅毒に感染したと分かっているのに治療を受けない人は誰もいないからです。

そのまま放置すれば最後には死に至る怖い病気です。

従って、治療を受けた覚えがないという人は、感染にも覚えがない人です。

つまり、知らないうちに梅毒に感染して、知らないうちに治り、抗体だけが感染の名残として残ったことになります。

本当にこんなことがありうるのでしょうか。

◇意外!国立感染症研究所の見解!

先ほど、クラミジアでも同じような質問がネットの相談サイトに寄せられると書きましたが、まれにクラミジアでは自然治癒はありうると回答されています。

いや、正確には自然治癒ではなく、クラミジア以外の他の病気で使用した抗生物質で知らないうちにクラミジアが治ってしまうことがあるとした回答です。

一般に、クラミジアの治療には抗生物質を1週間ほど服用します。

クラミジア以外の感染症や炎症の治療に同じ期間抗生物質を使えば、クラミジアが治ってしまうことがありうるとした見解です。

でも、そんなことが本当にあるのかどうか大いに疑問です。性感染症の専門医がそうした回答を寄せているのを見たことがありません。

知らないうちに治ることがあると回答する人たちは素性がよく分からないのです。

でも、確かにクラミジアの治療に使われる抗生物質は他の感染症に使われることもあるので、可能性でいえばゼロとは言えないのかも知れません。

ところが、梅毒の治療はクラミジアの治療とはちがいます。

症状によっても異なるのですが、私が調べた限りでは梅毒治療はクラミジアよりもずっと時間がかかります。

性感染症学会のガイドラインによれば、

●第一期での治療・・・・2週間から4週間

●第二期での治療・・・・4週間から8週間

●第三期以降の治療・・・8週間から12週間

こんな感じです。

従って、他の病気の治療で知らない間に梅毒が治ってしまう可能性は極めて小さいと考えられます。

私もネットの相談サイトで、

「他の病気の治療で梅毒が知らない間に治ることがある。」

という回答は見たことがありません。

本人に梅毒治療の覚えがないのに、いつの間にか治って抗体だけが残っているなんて、あり得ないというのが多く寄せられる見解です。

ところがです。

私は最近になって、おどろきの記事を見つけました。今までの概念を根底からくつがえす記事です。

その記事の発信元は国立感染症研究所・感染症情報センターのホームページです。

『梅毒の臨床症状、 検査と診断、 治療 』と題した記事の中に、こんな記述があります。

『I期からII期への移行期、 II期の発疹消退期などに皮疹がみられない場合(潜伏梅毒)や、 陳旧性梅毒(既に治癒しているが血清反応のみ陽性)を無症候梅毒という。大半の患者は無症候梅毒で終始し自然治癒していると考えられている。また、 顕症梅毒においても自然治癒があると考えられるが、 正確な統計はない。』(以上抜粋)

いかがでしょう。

この記事では、正確な統計データはないものの、梅毒には自然治癒があるとしています。

驚きです。梅毒に感染して、何も治療しなくても治ることがあるのです。

このケースでは本人に治療の覚えがなくても抗体が残っています。

何しろ情報の発信元が国立感染症研究所という、いわば感染症研究の最も信頼できる研究機関の1つですから、極めて信ぴょう性は高いと思われます。

私はこの記事を見つけたときは本当に驚きました。

今まで、どの専門書にも梅毒が自然治癒することがあるなど書かれていませんでした。

ただし、あなたに絶対勘違いしないで欲しいのは、梅毒が自然治癒する病気ではないということです。

国立感染症研究所の記事にもある通り、『正確な統計はない』くらいに、まれな話なのです。

あなたに梅毒感染の疑いがあれば、一刻も早く診察してもらって下さい。

間違っても自然治癒に期待して放置することのないようにお願いします。

梅毒に感染した人のほとんどは自然治癒することなく、どんどん感染は進行し、治療開始時期が遅れるほど治療期間が長くなります。

梅毒は早期発見、早期治療がとても大事です。

★関連記事:『続・梅毒の自然治療』

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アイコンボタン梅毒は早期に見つけないと完治までの時間が長くなります。
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