ジベル薔薇色粃糠疹という皮膚疾患があります。

これは梅毒感染の第二期に現れるバラ疹と非常によく似ています。

◇ジベル薔薇色粃糠疹(ばらいろ ひこうしん)

まず、ジベル薔薇色粃糠疹とはいったいどんな皮膚疾患か、写真をご覧頂きましょう。

まさに百聞は一見にしかずです。

『ジベル薔薇色粃糠疹の写真』(ご注意!いきなり患部の写真が出ます)

うーん、ちょっときついですね。

さて、このジベル薔薇色粃糠疹ですが、まずは病名からご説明しましょう。

●ジベル
1860年、世界で初めてこの病気を発見した人物の名前に由来しています。

●薔薇色
文字通りバラの花の色と似ている。

●粃糠疹(ひこうしん)
皮膚の表層の角質が増殖して糠(ぬか)のようにはがれる症状。(goo辞書より)

まさに先ほどご紹介した写真はこの名前の由来通りですね。

ジベル薔薇色粃糠疹はその原因がハッキリとは分かっていないそうです。

近年、HHV-7というヘルペスウイルスとの関連が指摘され研究が進んでいるそうです。

しかし、他の人に感染することは極めてまれであり、同じ家に発症者がいても家族にうつることもないそうです。

母親から赤ちゃんへの母子感染もありません。

主な症状としては薔薇色の粃糠疹が出るのですが、主に腹部、胸部、大腿、上腕に発症し、頭、顔、手、足には出ないそうです。

見た目はかなりきついですが皮膚に発症するだけで身体の内側、内臓に病変が起きることはありません。

また、写真からすると痒そうですが、実際にはあまり痒みはないそうです。

治療法ですが、何と放置しておいても1ヶ月くらいで跡形もなく消えてしまうそうです。

ただし中には1ヶ月で治らずに2ヶ月かかる人もいます。

皮膚科などに行くと症状に合わせて抗アレルギー剤や、かゆみが強い場合はステロイド外用剤を使うこともあります。

ただし、ステロイド剤については副作用が指摘されており使わない方がいいとする医師もいます。

一度治ると再発することはまれだそうです。

◇梅毒特有のバラ疹にも似ている

ジベル薔薇色粃糠疹と梅毒感染によるバラ疹はとても似ています。

そしてどちらも放置していると消えてしまいます。

ジベル薔薇色粃糠疹ならそのまま完治に向かいますが、梅毒感染の場合はいったん消えても第三期に進行するだけです。

より重症化していきます。

従って専門医の診察を受ければ梅毒検査を行うことも多いそうです。

また、中にはHIV感染に伴う、HIV急性皮疹ではないかと心配する人もいます。

もしもあなたに現れた皮疹がHIV感染によるものだとしたら、こんな症状が出るはずです。

●直径5mmから10mm位の紅斑丘疹が出る。紅斑丘疹とは、皮膚が小さい範囲で盛り上がり、赤くなる発疹です。

●発熱、筋肉痛、リンパ節の腫れ、下痢などの症状を伴う。

●発疹は1週間から2週間くらい続き、自然と消えてしまう。

「Visual Dermatology」(秀潤社)による。

あなたが気になるなら、梅毒検査、HIV検査を受けるのもありですね。

もしもジベルでなく梅毒やHIV感染ならすぐに治療が必要だからです。

 

◇心配で不安なら即刻検査を・・・

あなたの体にジベル薔薇色粃糠疹か、梅毒か、あるいはまたHIVか、とにかく発疹が出たら即刻検査を受けましょう。

自分であれこれ調べたり、悩んでいる場合ではありません。どんどん感染が進行して重症化する恐れがあります。

なお、梅毒、HIVはたいていの保健所では無料・匿名検査をしてくれます。

ただし、梅毒単独での検査は行っていません。HIVとの同時検査が条件です。

もっとも、原因がハッキリしないにしろ、すでに発疹が出ている状態なら保健所よりも皮膚科で受診、検査してもらった方がいいですね。

どの道治療が必要になる可能性が高いですから、保健所では二度手間になってしまいます。

まだハッキリとした自覚症状が出ていない段階であれば保健所もアリだし、どうしても時間の余裕がないあなたには郵送式の検査キットと言う方法もあります。

私も郵送式の梅毒検査キットを利用してみましたが、使用法は至って簡単、便利です。

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