梅毒感染の診断を下した患者の1/3は何と無症候で自分の感染に気付いていなかった!

こんなショッキングな記事を見つけました。

もしもあなたが少しでも梅毒に関心を持っているならぜひこの記事を読んで見てください。そしてあなたがほんの少しでも梅毒に不安を持っているなら必ず梅毒検査を受けて下さい。

◇『梅毒の見落としにご用心』

私が見つけた記事は、

『梅毒の見落としにご用心』(リンク切れになっていたらごめんなさい!)

という記事です。日経メディカルオンラインというサイトに掲載されています。全文を読むには無料登録が必要でちょっと面倒なのですが、絶対にその手間をかける値打ちがあるので読んでください。

どうしても面倒だと思うあなたは、今から私が概要だけをここに書きます。これを読めばきっとあなたは詳細を読みたくなるはずです。

日経メディカルオンラインの記事には2人の現役医師が登場します。この2人がまた超有名な医師です。

●太融寺町谷口医院 谷口恭院長

谷口院長はプライマリケア医として医療現場で活躍されています。プライマリケア医というのは何かの専門医ではなく総合的にどんな症状でも診てくれる医師です。

谷口院長はプライマリケア医の立場からHIV、エイズ、梅毒、その他性感染症の治療にもあたられ、ネット上でも多くの情報発信をされています。

性感染症の専門書に書いてあるような一般的な知識の他に、ご自身の体験した医療現場の生の情報が大変興味深いです。

また、谷口院長はNPO法人ジーナの代表も兼任されています。ジーナはタイのエイズ患者を中心に支援活動をしています。

●感染症センター都立駒込病院感染症科 部長 味澤篤氏

都立駒込病院は現在エイズ診療拠点病院であり、1985年にエイズ専門外来を開いたエイズ医療の先駆的な病院です。味澤氏は感染症センターの部長と同時に日本エイズ学会の理事も兼任されています。

このお二人の梅毒とHIVに関する記事が掲載されていました。では、その内容をざっと概要のみここでご紹介します。何度も書きますが、ぜひあなたも無料登録して原文をお読みください。たぶん、無料登録しても読めるのは期間限定のはずです。お早目に!

◇梅毒感染の意外な実態!

では、谷口院長、味澤部長、お二人が同記事で述べられた内容をざっくりご紹介したいと思います。

●谷口院長が梅毒と診断した患者の約1/3は無症状!

谷口院長が診察して梅毒だと分かった患者の1/3は無症候だったそうです。他者に感染させて気づいたり、結婚前の検査で明らかになったのです。確かに梅毒感染の初期は発症と潜伏を繰り返しますが、1/3が無症候とは意外ですね。こんなに多いとはびっくりです。すなわち、症状が何も出ていないからといって安心は出来ない、ということです。

●「痒みがなく、皮膚科を受診するほどでもないが…」

と切り出す患者を診察したところ、その皮疹が梅毒疹だったという例が珍しくないそうです。自覚症状から自分で梅毒だと気付かないのです。このくらいは放置しておいても大丈夫、などと自分でかってに判断せず病院で診てもらうことですね。特に梅毒感染に心当たりのあるあなたは絶対です。

●梅毒感染者は実際にはもっと多いはず!

梅毒は感染者が見つかったら必ず報告することが医療機関に義務付けされています。その報告数を厚生労働省が毎年発表しているのですが、谷口院長によるとかなりの報告漏れがあるそうです。このご指摘はすでに当サイトで記事にしています。⇒『梅毒感染者は20倍もいる?』


●梅毒は皮膚科の専門医でも見落とすことが珍しくない!

味澤部長によると、梅毒感染による皮膚疾患は非常に多彩であり、皮膚科の専門医でも梅毒だと気付かないことが珍しくないそうです。これはHIV感染の場合も同様ですが、感染初期に皮膚科で見つかっていれば早期治療が可能になるわけです。でも残念ながら頼りの医者も気づかないことがあるのですね。


●梅毒は傷のない手で梅毒疹を触れただけで感染する!

いやぁ、これもビックリ仰天です!味澤部長のご指摘です。私は今まで傷のない皮膚からは感染しないと思っていました。でも、感染することがあるんですね!性行為のとき、相手の体に発疹があれば要注意です!(でも、いったいどういう理屈で感染するのでしょう?不思議です)

●かゆみの少ない皮膚疾患は梅毒を疑え!

これも味澤部長のご指摘です。特に腕や手のひら、お腹などにかゆみの少ない皮疹が出た場合には必ず梅毒検査をすべしと指摘されています。特に感染機会に心当たりがあれば絶対ですね。

●梅毒感染が分かったら必ずHIV検査を!

味澤部長のご経験では、HIV感染者の60%から70%が梅毒の感染既往を持つそうです。従って、梅毒感染者であることが判明したらHIV検査を行うことが重要だと指摘されています。当サイトでもすでに記事にしていますが、HIV感染は早期発見によってエイズ発症を防ぐことが出来るからです。⇒『梅毒とHIVの重複感染』

以上が、『梅毒の見落としにご用心』の概要です。どうぞ詳細はあなたも無料登録して全文を読んで見てください。

最後に私がこの記事を読んで思ったことを書きます。

梅毒感染は多彩な皮膚疾患を発症し、皮膚科の専門医でも梅毒だと分からないことがある。更に感染しても無症候である場合も珍しくない。

従って、体のどこかに原因不明の発疹が出た場合には必ず梅毒感染を疑う。例え診察してくれた医師が指示しなくても自己判断で検査を受ける。

あるいは症状が出ていなくても梅毒感染に心当たりがあれば検査を受ける。心当たりの範囲は相当広く考える必要がある。傷の無い手で皮疹に触れただけでも感染する可能性がある。

最後に、万一不運にも梅毒に感染していることが分かったときには、絶対にHIV検査も受ける。理由は言うまでもなくエイズ発症を防ぐ為です。

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