梅毒に感染しているのに症状が出ない、「無症候梅毒感染者」はあなたが思っている以上に多くいます。

性感染症学会の『性感染症 診断・治療 ガイドライン 2016』掲載データからご紹介します。

 

◇こんなに多い無症候梅毒感染者

梅毒って、感染すると顕著な症状が出るってイメージがありませんか?

HIVは感染してもエイズ発症までは症状が出ないし、クラミジアや淋菌も症状の出ない場合が多いですね。

だけど梅毒はいわゆるバラ疹が出たり、しこりが出来たり、顕著な自覚症状が出る病気だと思っていませんか?

あなたの梅毒に対するイメージはどうでしょうか?

当サイトでは過去に、

「梅毒感染者の1/3は無症候!」

という記事を載せました。

この記事を書いた時点では、詳細な患者のデータはなく、現場の医師のお話として紹介しました。

しかし今回はしっかりしたデータがあります。

日本性感染症学会が公開した、『性感染症 診断・治療 ガイドライン 2016』の中に掲載されたデータです。

日本国内における2015年の梅毒感染者報告から、報告された時点の病型を次の5通りに分類しています。

●無症候者

●梅毒第一期

●梅毒第二期

●梅毒晩期

●先天性梅毒

何となくイメージとしては第二期当りが圧倒的に多いのではないかと思いますよね?

では、分類した結果をグラフでご覧頂きましょう。

①男女合計のグラフ

②男性だけのグラフ

③女性だけのグラフ

以上3つのグラフを作ってみました。

 

①梅毒病型別報告(2015年)男女合計

病型合計
グラフ1.梅毒病型報告(2015年)男女合計

グラフをご覧頂いてひと目でお分かり頂けると思います。

2015年に梅毒感染が報告された件数は合計2,692件でした。実にその3割は無症候梅毒感染者だったのです。

何も自覚症状は出ていなかったのです。

これは「梅毒感染者の1/3は無症候!」の記事に完全に合致します。

しかし、改めてこうしてしっかりしたデータで見せられると、本当に意外です。

梅毒って、感染すればほぼ例外なく症状が出る病気だというイメージが私にはどうしてもあったんですね。

あなたもそう思いませんか?

でも、現実にはグラフ1の通り、梅毒に感染しても3割の人には症状は出ていないのです。

 

②梅毒病型別報告(2015年)男性

では次に男性だけの病型別報告数を見てみましょう。グラフ2をご覧ください。

病型男性
グラフ2.梅毒病型報告(2015年)男性

男性だけに限ってみれば無症候梅毒感染者は3割まではいません。

それでも4人に1人以上は無症候だったことになります。

③梅毒病型別報告(2015年)女性

最後は女性だけに限った病型別報告数です。グラフ3をご覧ください。

病型女性
グラフ3.梅毒病型報告(2015年)女性

女性だけに限ってみれば、何と無症候梅毒感染者は4割を超えています。

また、第一期で報告された感染者はわずか15.4%です。

男性が第一期で34.8%も報告されているのとは対照的です。

 

◇実際にはもっと多い?無症候梅毒感染者

ここまで、2015年に梅毒感染者として報告された2,692件について、いかに無症候梅毒感染者が多いかをあなたに見て頂きました。

しかし考えようによっては無症候梅毒感染者はもっと多いかも知れません。

なぜなら、無症候感染者は症状がないのだから、梅毒検査を受けていない可能性があるからです。

自覚症状がなくても自分で感染の心当りがあったり、不安があって検査を受け、梅毒感染が分かった人もいるでしょう。

その一方で何も自覚症状が出ないまま検査も受けず、自分が梅毒に感染していることに気付かないままの無症候梅毒感染者もいると思います。

いずれにしても梅毒に感染しても症状の出ないケースが3割以上あるのだということを認識しておく必要があります。

 

◇症状がなくても梅毒検査を受ける

今回のデータから言えることは、

「あなたに何も自覚症状がなくても、梅毒感染の不安や心当たりがあれば検査を受けた方が安心できる。」

ということです。

あなたに自覚症状が現れないからといって、梅毒に感染していないとは言えないのです。

繰り返しますが無症候のまま梅毒に感染している人は全体の3割もいるのです。

HIV感染症といい、クラミジア、淋菌感染症といい、本当に性感染症は自覚症状が出ないまま進行するものが多くあります。

あなたが自分の健康を気遣い、大切な人を守るには自覚症状の有無にかかわらず、性感染症の検査を受けることです。

ちなみに、あなたが梅毒感染が不安で検査を受けるなら、最低限HIVとB型肝炎も同時に検査を受けることをお勧めします。

なぜなら、梅毒、HIV、B型肝炎、この3つは重複感染が多く、しかも重複すると単独感染より重症化したり病気の進行が早くなったりするからです。

どうぞ感染予防、そして早期の検査にご注意下さい。

以上、今回は2015年の梅毒感染者の報告から、無症候梅毒感染者がいかに多いかをあなたにお伝えしました。

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