2017年の新規梅毒感染者の速報値11月版です。

データソースは国立感染症研究所の週報です。

『IDWR速報データ』

今回は2017年第48週(~12月3日)までの累計データです。

*週報はあくまで速報値であり、後に修正になることがあります。

当月報では次の3つのデータをあなたにお届けしています。

●2017年の新規梅毒感染者の累計

参考値として梅毒と重複感染の多いHIVも合わせてご紹介しています。

●2017年と2016年の新規梅毒感染者累計比較

月別の感染者数を累計し、2017年と2016年を比較しています。

●2017年月別の新規梅毒感染者

参考値として2016年の同データを合わせてご紹介しています。

 

◇第48週(~12月3)までの累計

種類/月 11月新規 12月3日までの累計
梅毒(件) 568 5,279
HIV(件) 116 1,263

今年1月からの累計を月別グラフで見てみましょう。

HIV梅毒11月
グラフ1.第48週までの累計

赤い折れ線グラフが梅毒、青い折れ線グラフがHIVです。

梅毒感染者は何と5,279人となり、ついに5千件を超えてしまいました。

新規梅毒感染者が5千件を超えるのは1973年(昭和58年)の5,281件以来実に44年ぶりです。

2017年は5千件を超えるのは確実だと早い段階から分かっていましたが、大きく突破しそうです。

いったいどこまで増えていくのでしょうか。

ここで比較の為に昨年同時期の梅毒とHIVの累計データを載せておきます。

■2016年同時期(第48週までの累計)

●梅毒 4,168件

●HIV  1,319件

すなわち、11月末時点で昨年同時期と比べると、こうなります。

●梅毒 +1,111

●HIV ー56

やはり前月と同じくHIVは感染者が減少しているの比べ、梅毒は増加の一途をたどっています。

梅毒の増加ペースは昨年の26%増であり、全く増加のペースが衰えません。

このままのペースで通年増え続けると、最終的には5,800件となります。

ここで2017年と2016年の累計比較グラフをご覧下さい。

累計11月
グラフ2.20167年と2016年の累計比較(48週まで)

こうしてグラフで比較してみると、いかに2017年が増えているか、一目瞭然です。

◇月別新規梅毒感染者件数 11月まで

では、2017年と2016年の新規梅毒感染者の件数を月別に見てみましょう。

月別11月
グラフ3.月別新規梅毒感染者

青色の棒グラフが2016年、赤色の棒グラフが2017年です。

グラフ3を見てお分かりの通り、2017年は11月まで全て前年を上回るペースで感染者が報告されています。

もう、間違いなく2017年は全ての月で2016年を上回るペースで梅毒感染者が増加するでしょう。

ちなみに新規梅毒感染者は2014年1月から47ヶ月連続で前年同月を上回るペースで増え続けています。

先日、日曜午後のバラエティ番組で梅毒感染者急増が話題になっていました。

ある現役医師が、

「梅毒感染者は元々多かった。それが最近になって医師の見逃しが減ったのと、不安な人が梅毒検査を受けるようになった、この2つの要因で実際の数字が表に出て来ただけ。」

と言うような見解を述べていました。

当サイトが記事にした、

新説・梅毒感染急増のわけ

と全く同じ見解でした。

やはり専門家の中でも同じ見解の人がいるのですね。

以上、2017年11月の梅毒動向でした。

アイコンボタン梅毒は早期に見つけないと完治までの時間が長くなります。

アイコンボタン梅毒感染者急増!この2年間で2倍に増え、更に増加傾向にあります。

アイコンボタン梅毒とHIVは重複感染が多く、重症化したり進行が早まったりします。
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