国立感染症研究所の週報によると、2017年6月の新規梅毒感染者の報告件数は572件でした。

現在の届け出様式に変わった2006年4月以降、ひと月当りの新規梅毒感染者が500人を超えたのは初めてだそうです。

【今回のテーマと目次】

●テーマ:いかに2017年の新規梅毒感染者が多いか、再確認

1.新規梅毒感染者の報告件数 2017年と2016年を月次で比較

2.医師だけにお任せは危ない

3.まとめ

1.新規梅毒感染者の報告件数 2017年と2016年を月次で比較

冒頭にも書いたように、2017年の6月は新規梅毒感染者がたったひと月で500人を軽く超え、572件に達しています。

つい数年前、2012年は年間で875人だったのです。それが今ではひと月で500人超え。恐ろしい増加ぶりです。

ではここで、2017年1月から6月まで、月別の新規梅毒感染者の報告件数をグラフ化してみたのでご覧頂きましょう。

2016年との比較でグラフ化してあります。

ただし、2016年のデータは週報速報値から拾っているので、多少の誤差があると思われます。

月次比較
グラフ1.新規梅毒月次比較

青い棒グラフが2016年、赤い棒グラフが2017年です。

こうして見ると、各月とも全て2017年が上回っています。

実は、2014年1月から、42ヶ月連続で前年同月を上回るペースで梅毒感染者が報告されているのです。

何ともまぁ、恐ろしい話ではありませんか。

2017年の同週報第27週によると、7月9日までの累計梅毒感染者は2,757人です。

42年ぶりに年間の梅毒感染者が4,000人を超えたとニュースになった2016年は年間で4,518人でした。

2017年は7月9日ですでに昨年の61%を超えています。このペースだと年間では軽く5,000人を超えそうです。

何とも梅毒感染、恐ろしい時代になってしまいました。

 

2.医師だけにお任せは危ない

こうした梅毒感染の広がりに、色々なメディアが警鐘を鳴らしています。

例えば、

「梅毒患者を早期発見するために、どの診療科においても初診や入院時に梅毒抗体検査をできるだけルーチン的に実施すること」

こんな指摘もあります。

梅毒の症状からすると、泌尿器科、婦人科、皮膚科、耳鼻咽喉科、口腔外科、内科、場合によっては眼科、などの受診が考えられます。

眼科が梅毒患者を診察することは、まず極めて珍しいことだと思います。

しかし、『梅毒で失明する?』でお伝えした通り、可能性はあります。

めったにない診療科こそが梅毒患者を見逃す可能性も高いと思います。だから色々な診療科が梅毒感染を疑い検査するのはきっと効果的だと思います。

ただ、そうは言っても全ての診療科、医師が梅毒を考慮して診察、検査してくれるとは限りません。

あなたを診察した医師があなたに梅毒検査を勧めるかどうかはその医師次第です。

あなたが梅毒に感染しているのに早期に発見されなければ、治療は長引くし二次感染の恐れもあります。

梅毒は感染してからの第一期、第二期が感染力が強いのです。それから段々と感染力は低下していきます。

つまり、梅毒感染が見つけにくい時期が一番二次感染の危険性が高い訳です。

あなたご自身の為、またあなたのパートナーの為、早期の梅毒検査をぜひお奨めします。

梅毒は必ずしも自覚症状が出るとは限りません。

あなたに何も自覚症状がなくても、梅毒感染の不安や、危険行為の心当たりがあれば、ぜひ梅毒検査を受けて下さい。

多くの保健所では、HIVとの同時検査を条件に無料・匿名の梅毒検査を実施しています。

あなたの最寄りの保健所で確認してみて下さい。

HIV感染と同様、梅毒感染もあなた自身がまずは自分の身を守るために行動を起こすことが大事だと思います。

医師が確実にあなたを守ってくれるとは限りません。

 

3.まとめ

今回は2017年の新規梅毒感染者の件数を月別にご紹介しました。

では今回のまとめです。

●新規梅毒感染者は2014年1月から、42ヶ月連続で前年同月を上回るペースで報告されている。

●2017年6月末までの梅毒感染者の動向は、2016年の2割増しで推移している。このままのペースだと年間では5,000人を超える。

●早期発見のため、あなたに何も自覚症状がなくても、梅毒感染の不安や、危険行為の心当たりがあれば、梅毒検査を受ける。

しかし・・・

いったん火が点いた梅毒感染増加ですが、どこまで広がるのでしょうか。いつ鎮火するのでしょうか。

とにかくあなたも、あなたのパートナーも、くれぐれもご用心下さい。

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