私が最近ネット上で見つけた梅毒に関する「怪しい記事」をご紹介します。

あなたはこんな記事に惑わされないようにして下さいね。

◇梅毒の怪しい記事

あえて名前は出しませんが、けっこう知られたサイトです。一応、医師監修と書かれています。色んな病気や症状の質問に医師が答えるサイトです。

そのサイトの梅毒記事の中に、明らかに怪しい、間違っていると思われる記事を見つけました。本当に医師監修なら、とんだヤブ医者ということになります。

いったいどんな怪しい記事なのか、ここにご紹介しましょう。

1.「梅毒の感染する原因」が怪しい?

そのサイトでは、梅毒が感染する原因として次のように説明しています。

『皮膚や粘膜の微細な傷口から侵入すると考えられています。 』

これ、日本語の難しいところなのですが、この文章では次の2通りの意味に受け取れます。

①「皮膚」や「粘膜の微細な傷口」から侵入すると考えられています。

②「皮膚や粘膜」の微細な傷口から侵入すると考えられています。

お分かりですか?

①の意味だと、皮膚、または粘膜の傷口から感染するという意味になります。皮膚には傷がなくても感染し、そして粘膜は傷口から感染するという意味です。

これは完全に間違いです。正常な皮膚から梅毒が感染することはないし、粘膜の場合は傷がなくても感染します。

②の意味だと、皮膚と粘膜、両方とも傷口から感染するという意味になります。皮膚は確かにそうですが、粘膜は傷がなくても感染するのでこれも間違いです。

従って、正しくは、

「梅毒は粘膜部から感染するか、あるいは傷や炎症などのある皮膚からも感染する。」

と言うことになります。

2.「コンドームの使用だけでは予防できない」理由が怪しい?

そのサイトでは、コンドームだけでは感染予防が出来ない理由として、次のように書かれています。

『梅毒は、皮膚の微細な傷からも侵入、感染を起こすと考えられているため、コンドームで陰茎を覆うのみでは感染を防ぎきれないと考えられます。 』

ここに書かれていることは決して間違いではありません。でも、コンドームだけでは予防出来ない理由を説明するなら、もっと大事なことを説明するべきです。

つまり、上の説明文だとコンドームで覆った部分以外の皮膚にも微細な傷があればそこから感染するので、コンドームだけでは防げないという意味になります。

すなわち、感染予防をしているのはコンドームを装着している男性側であり、相手側が梅毒陽性者と言う関係を想定していることになります。

実は梅毒に感染すると、感染した部位に患部が出来ます。そして感染するのは必ずしも性器だけとは限りません。例えば肛門や口腔にも感染し患部が出来ることがあります。

そうすると性器以外の部位に感染源を持つ患部が発生し、いくらコンドームを装着していても相手に梅毒をうつしてしまう可能性があるのです。

つまり、梅毒感染者がコンドームをしていても、コンドームで覆った性器以外の患部が、相手の粘膜部や皮膚の傷に接触すると感染が成立する可能性があります。まさにオーラルセックスでも感染してしまいます。

今説明したように、梅毒は感染している人がコンドームを装着していても、感染していない方の人がコンドームをつけていても、どちらの場合も感染が成立する可能性があるのです。

梅毒がコンドームだけでは感染予防出来ない理由を説明するならここまで説明するべきだと思います。

3.「女性の梅毒感染者が5年間で10倍以上に!」ってホント?

そのサイトでは近年女性の梅毒感染者が増加していることにも触れています。

そして、こう書いてあります。

『女性の梅毒感染者が目立って増えており、昨年までの5年間で10倍以上も増えているそうです。』

確かに女性の梅毒感染者が増えているのは事実です。しかし、5年間で10倍以上と言うのは完全な間違いです。

厚生労働省がネット上で公開している、「性感染症報告数」を見れば男女別の梅毒感染者はすぐに分かります。私がそのデータを昨年までの過去15年分、グラフにしてみました。

それが下のグラフです。

男女別梅毒感染者の推移
図1.男女別梅毒感染者の推移

図1のグラフをご覧下さい。平成13年(2001年)から平成27年(2015年)までの15年間の男女別梅毒感染者の推移です。

女性の梅毒感染者は、過去5年間では177人⇒763人と、4.3倍に増えています。10倍以上に増えているというのは間違いです。

こうした数値データに基づく話は必ず元データを示して記事にするべきだと思います。

◇注目される梅毒

今回は何だか重箱の隅をつつくような話、あげ足とりの話だと言われそうですね。でも、やはり情報は正確に伝えるべきだと思うし、私自身も我が身を振り返る必要があるなと思いました。

昨年、今年の梅毒感染者の急増ぶりに、色んなメディが梅毒を取り上げ情報発信しています。とても注目されているのですね。

感染予防、検査を呼びかける記事も多数見られますが、それが効果的に機能するには何とも言っても記事の信ぴょう性が担保されていることが必須です。

今後もあなたの梅毒感染予防、検査に役立つ情報を正確に発信していきたいと思っています。

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