梅毒に感染しているとHIVにも感染しやすくなることが知られています。

では、梅毒が完治した後でもなお、HIVに感染しやすいままの状態が続くのでしょうか?

今回はネット上で見かけた相談書き込みを取り上げてみたいと思います。

◇梅毒に感染しているとHIVにも感染しやすい

私はこれまで相当数の性感染症の本を読んできました。

また、公的医療サイト、研究サイトでHIVやエイズの関連記事を読んできました。

そのほぼ全てに

「梅毒、クラミジアなどの性感染症に感染しているとHIVにも感染しやすくなる。」

と書かれています。

あなたも試しにネットで

「性感染症 HIV感染に感染しやすい」

あたりのキーワードで検索してみて下さい。すぐに多数の医療サイトがヒットします。

だからHIVに感染しやすくなるのは梅毒に限らずクラミジアや淋菌などでも同じです。

ただ、しいて言えば梅毒の方がよりHIVの感染確率が高くなるケースがあります。

それも今回説明したいと思います。

さて、こうしたHIV感染の感染確率が高くなると言う指摘は多数のサイトで見つかるのですが、

「なぜ、HIV感染の確率が高くなるのか?」

と言う肝心要の理由まで書いてあるサイトが意外と少ないのです。

例えば全国の都道府県の保健所、自治体のホームページでも性感染症、HIV感染予防のページに

「梅毒、クラミジアなどの性感染症に感染しているとHIVにも感染しやすくなる。」

という一文が必ずと言っていいほど掲載されています。しかし、まず理由は載っていません。

私が調べた限り、理由まで載せている自治体のホームページは皆無でした。

性感染症に感染しているとHIVにも感染しやすくなることは分かっても、その理由までは分からない。

そこで、こんな疑問が生まれてきます。

「梅毒に感染して治療を受け、完治した後でもなおHIVに感染しやすい状態が続くのか?」

こんな疑問です。

もしも治療が終わってもまだHIVに感染しやすいままだと不安ですよね。

あなたはこの疑問に正しく答えることが出来ますか?

 

◇なぜ、HIVに感染しやすくなるのか?

「梅毒に感染して治療を受け、完治した後でもなおHIVに感染しやすい状態が続くのか?」

この疑問に答えるには、そもそもなぜ梅毒に感染するとHIVに感染しやすくなるのか、その理由を知る必要があります。

先ほども書いたように理由まで説明したサイトは少ないのですが、私も愛用しているSTDチェッカーの公式サイトには説明が載っています。

『STD(性感染症)にかかっていると粘膜が炎症を起こした状態になり、抵抗力が落ちて細菌やウイルスが侵入しやすくなるからです。』

この理由によって、健康な人に比べて3倍から5倍もHIVに感染する確率が高くなると書かれています。

私がこれまで読んできた性感染症の本でもほぼ同じ理由、同じ確率が書かれています。

元々性感染症における性行為感染とは、ウイルスや細菌を含んだ体液が相手の粘膜部に接触することで起きます。

つまり粘膜部は感染の入口なのです。

その入り口である粘膜部が炎症を起こすことでウイルスや細菌がさらに侵入しやすくなる訳です。

ちなみに、健康な皮膚からウイルス、細菌が侵入することはありませんが、皮膚が炎症を起こしたり潰瘍が出来たりしてると感染することがあります。

炎症や潰瘍は要注意なのです。

 

◇梅毒は完治してもなおHIVに感染しやすいままか?

さて、梅毒に感染するとHIVにも感染しやすい理由を今説明致しました。

『梅毒にかかっていると粘膜が炎症を起こした状態になり、抵抗力が落ちてHIVが侵入しやすくなるからです。』

これがその理由です。

では、梅毒が完治したらどうでしょう。

当然粘膜部の炎症も治るのでHIVが侵入しやすい状態も解消されます。

これが答えです。

くり返しますが、梅毒が完治すればHIVに感染しやすくなる状態も解消されます。

梅毒による患部がないのにHIVが侵入しやすくなることはありません。

最後に、梅毒がクラミジアや淋菌などの性感染症とちょっと違う点も付け加えておきます。

先ほど

「粘膜部が炎症を起こすと細菌やウイルスが侵入しやすくなる」

と説明しましたが、これが炎症ではなく潰瘍だともっと感染確率が高くなります。

私が読んだ本では3倍とか5倍とかいった確率ではなく何十倍も高くなると書かれていました。

例えば、「ストップHIV/AIDS 岡 慎一 少年写真新聞社刊」(2006年)の中にはこう書かれてあります。

「性感染症による粘膜局所(性器の粘膜部分)に炎症があると、正常な場合の2倍から5倍感染しやすい。

更に潰瘍(かいよう)があると50倍から300倍感染しやすい。」

こんなふうに書かれています。

何と300倍だそうです。

ちなみに岡慎一氏はエイズ治療・研究開発センター(ACC)のセンター長です。

そして梅毒では患部に潰瘍が出来ることがあります。だからより要注意なのです。

まぁ、患部に潰瘍があるのに性行為を行う人もそうそういないとは思いますけど。

それから、炎症を起こした粘膜部からHIVが感染しやすい理由として、こんな説明を載せていた本もありました。

『炎症を起こした場所には炎症を抑えようとしてリンパ球が集まってきます。

そのリンパ球の中にHIVが取り付く免疫細胞があるのです。

すなわち、炎症を起こした粘膜部は侵入しやすくなる上に増殖もしやすくなるという、HIVにとっては二重に好都合なのです。』

難しい専門的なことは分かりませんが、何となくイメージは浮かびますね。

この理由もまた、梅毒が完治すれば解消されることになります。

 

◇まとめ

以上、今回は

「梅毒が完治した後でもなお、HIVに感染しやすいままの状態が続くのでしょうか?」

と言うネットの相談書き込みを取り上げてみました。

あなたに覚えておいて欲しいのは、梅毒に感染したままの状態だと、HIVにも感染しやすくなるということです。

そしてもしも梅毒とHIVが重複感染してしまうと、梅毒の症状がより重症化したり、あるいは病気の進行が早まったりすることがあると言うことです。

それゆえ、あなたが梅毒検査を受けるときはぜひHIV検査もいっしょに受けて下さい。

両方が陰性になって始めて安心出来ます。

HIVはむろんの事、梅毒も感染してもその1/3は無症候です。(2015年調査結果)

あなたに何の自覚症状がなくてもHIV、梅毒に感染していない根拠にはなりません。

HIV、梅毒の感染不安があれば早期の同時検査をお奨めします。

どうしても忙しくて保健所、病院へ行けないあなたには自宅で使える郵送式の検査キットもあります。

私も使いましたが簡単で便利その上信頼性も高い検査キットでした。

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