男性同士の性的接触による梅毒感染が急増しています。2013年は新規の梅毒感染者が1,226人と前年の約1.4倍に増えました。

中でも男性同士の性的接触による感染ルートによって感染が広まっています。今回はここに注目してデータをご紹介したいと思います。

◇梅毒感染者が急増!

2013年(平成25年)に新規の梅毒感染者が増えた記事はすでに下記2本、当サイトで掲載しています。

『梅毒感染者急増とアクセス5倍!』

『東京では梅毒がアウトブレイク!』

今回の記事もまた、この2つの記事の続編です。2013年に新規梅毒感染者が前年の約1.4倍と急増し、年間の感染者が1,226人となりました。下のグラフを見てください。


グラフ1.梅毒感染者の推移

グラフをご覧頂いてお分かりの通り、平成23年から新規梅毒感染者は急増しています。特に男性感染者の急増ぶりが目立ちます。

この男性感染者の急増には、男性同士の性行為感染ルートの拡大が背景としてあります。今回、この点に注目してデータをご紹介したいと思います。

◇増えるMSMの梅毒感染者

では、平成25年のデータを詳しく見てみましょう。

下のグラフをご覧ください。


グラフ2.平成25年の梅毒感染者の内訳

●全梅毒感染者報告件数 1,226件(全数データ)

●男性の梅毒感染者報告件数 989件(全体の80.7%)

●感染ルートが性行為感染 861件(全体の70.2%)

●男性同士の性行為感染 432件(35.2)

こんなふうになっています。

男性同士の性行為による感染は432件なのですが、これは100%男性とのみ性行為を行う男性のデータです。男性とも女性とも性行為を行う男性のデータでは443件、全体の36.1%となっています。

こうした男性とも女性とも性行為を行う男性によって、女性の間にも梅毒感染は広まっています。

また、性行為感染における男性同士の性行為感染の割合は50.2%となっています。なお、男性と性行為を行う男性をMSMと呼びます。(MSM:Men who have sex with men)

では、これらの数字をもっと分かりやすく並べてみましょう。

平成25年の梅毒感染者は、1,226人で、

●梅毒感染者の5人に4人は男性でした。

●梅毒に感染した男性の10人に9人は性行為感染でした。

●性行為感染した男性の2人に1人は男性同士の性行為で感染しました。

こんな感じになります。

この男性同士の性行為による梅毒感染は日本国内だけでなく世界的な傾向にあるそうです。更に、梅毒だけでなく、HIV感染症も男性同士の性行為によって爆発的に広まっています。

当サイトで以前に記事にしていますが、男性同士の性行為ではコンドームを使わないことが多く、かつアナルセックスが多いことが感染しやすい理由です。

アナルセックスは小さな傷ができやすく、また出血することも多いのです。梅毒感染は基本は粘膜感染ですから、傷や出血があれば当然感染リスクは高くなります。

このようにして男性同士の性行為によって梅毒、HIV、B型肝炎など重複感染する例も増えています。こうした性感染症が重複感染すると、単独感染よりも重症化したり、病気の進行が早まったりすることがあります。

今回は2013年に梅毒感染者が前年の1.4倍にも増えたこと、その背景に男性同士の性的接触による感染ルート拡大があることをお伝えしました。

梅毒はコンドームだけでは完全なる予防は出来ませんが、それでも予防効果はあります。男性同士の性行為においてもコンドームの使用は重要です。

また、梅毒感染に心当たりのあるあなたは、自覚症状がなくても早期の梅毒検査をお勧めします。感染初期に自覚症状が乏しいこともあります。

梅毒検査の折には梅毒との重複感染が多いHIV、B型肝炎も同時検査されることをお勧めします。

■梅毒はHIVと重複感染の例が多く、重症化したり進行が早まることがあります。
・STDチェッカー TypeO(男女共通)
梅毒・HIV・B型肝炎 重複感染が多いので同時検査がお勧めです。

■梅毒が不安ならこれらの性感染症は大丈夫ですか?みな同じ感染ルートです。
・STDチェッカー TypeE (男性用)(女性用)
梅毒・HIV・B型肝炎・クラミジア・淋菌 5つの性感染症がまとめて検査可能です。

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