爆発的に感染者が増加中の梅毒ですが、その理由の1つに強い感染力が考えられます。

例えコンドームを使っても完全には予防出来ない梅毒。

しかし、その強い梅毒の感染力も時間と共に消失していくって、あなたはご存知でしたか?

 

◇強い梅毒の感染力

まず、梅毒の感染力について改めて説明しておきましょう。

梅毒に限らず、性感染症の感染ルートは体液と粘膜部の接触によって成立します。

感染者の血液、精液、膣分泌物などの体液が、相手の性器、肛門、咽頭などの粘膜部に接触し、そこからウイルスや細菌が感染します。

従って性行為におけるコンドームの使用は、体液と粘膜部を物理的に遮断することで有効な訳です。

ところが、梅毒の場合、体液が出る場所が性器に限りません。病変患部ならどこでも感染する可能性があります。

これがコンドームだけでは梅毒感染を予防出来ない理由です。

例えば、梅毒の第二期において、感染者の約10%には扁平コンジローマが認められます。

扁平コンジローマとは、文字通り平らな盛り上がりのことです。大きさはエンドウ豆くらいになります。

発生する場所としては、肛門周辺、陰嚢、陰唇などです。

そしてこの扁平コンジローマは極めて感染性が高いことが分かっています。

また、梅毒性粘膜疹は梅毒感染者の10%~15%に発症し、患部は主に口腔内です。

従ってキスでも感染する可能性があるし、オーラルセックスでも感染します。

このように梅毒は病変発生場所ならどこからでも感染する可能性があり、コンドームだけでは感染予防が出来ない性感染症なのです。

 

◇梅毒の感染力は時間と共に消失する・・・

そんな強い感染力を持つ梅毒ですが、実はその感染力は時間と共に消失していきます。

モダンメディア「現代の梅毒」(注)によれば、次のように説明されています。

『梅毒の感染力は時間経過と共に衰え、感染成立後4年以降は性行為による感染はないと言われている。』

という事です。

ただし、「性行為による感染はない」ということであり、母胎から胎児への母子感染はあり得ます。先天梅毒発生の危険はあるのです。

感染から4年と言えば、普通は第三期以降、後期潜伏梅毒です。何等かの症状が出た場合はすでに治療を受けているはずで、第三期まで進行することはまれです。

また、感染から4年で感染力が低下するのは無治療の場合です。例え感染後数ヶ月であっても治療すれば数週間後には感染力はなくなります。

 

◇一番危ない時期に気付かないと・・・

先ほども説明したように、梅毒は感染から4年以上経過すると性行為による感染リスクは小さくなっていきます。

しかし、感染後の第一期、第二期は非常に感染力が強いのです。およそ感染から1年以内ですね。

もしもあなたが梅毒に感染して、第一期、第二期の間に自分の感染に気付かず、誰かと性的接触を持てば、二次感染の可能性は高くなります。

この第一期、第二期は症状が出ては消えていく時期です。あなたがうっかり見過ごすと梅毒感染に気付かないかも知れません。

あるいは、あなたが梅毒に感染しても無症候の場合もあります。しかし例え症状が出なくても感染力はあります。

従って、小さな変化、異常も見逃さず、変だなと思ったら梅毒検査を受けて下さい。

どんな症状に気をつければいいのかはこちらの記事に詳しく書いてあります。

『梅毒の症状について 』

また、何も症状がなくても梅毒感染の可能性がある行為に心当たりや不安があれば検査を受けて下さい。

梅毒は早く見つかればそれだけ早く治ります。また二次感染のリスクも低減できます。

確かに梅毒は時間と共に感染力が弱まり、4年が経過すれば感染力は消えます。

しかし、感染力は消えても感染は進行し症状はどんどん悪化していきます。

時間の経過を待つことなく治療によって梅毒を治し、感染力をゼロにしましょう。

くれぐれもあなたの大事な人にうつしたりしないよう、ご注意下さい。

注)モダンメディア「現代の梅毒」筆者

●柳澤 如樹(やなぎさわ なおき)氏
都立駒込病院 感染症科 医長

●味澤 篤(あじさわ あつし)氏
豊島病院 医学博士

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