梅毒以外にも性感染症は色々あります。そしてその感染ルートはみんな同じ、性行為感染という共通ルートです。

このページでは、梅毒以外の性感染症の概要を説明し、それぞれの性感染症をあなたの自宅で検査できる検査キットのご紹介をしたいと思います。あなたが何かの性感染症を不安に感じたら、その他の性感染症は大丈夫だろうかと考えてみてください。何しろ感染ルートは共通なのですから。

まずはあなたも以下の点に注目して梅毒以外の性感染症の概要を読んでください。


1.梅毒感染の疑いがあれば、必ず他の感染症も怪しい

言うまでもなく、梅毒を始めとする性感染症の主な感染ルートは性行為によるものです。今、あなたが自分は梅毒に感染しているのではないかと不安 に思っていると仮定します。もし梅毒感染の疑いがあるなら、HIV感染もクラミジア感染も淋菌感染も可能性があります。何故なら、梅毒と同じ感染ルートだから当然 です。


2.梅毒やクラミジアに感染すると、HIVにも感染しやすくなる

梅毒やクラミジア感染症や性器ヘルペスなどのように、感染すると性器に炎症や潰瘍(かいよう)が起きる病気があります。こういった病気に感染すると、 HIVの感染危険度がぐんと高くなります。

それは、炎症や傷、潰瘍が出来るとそこからウイルスが侵入しやすくなるからです。そして、人間が持つ自然治癒力が働いて、そういった患部にはリンパ 球が集まってきます。リンパ球が炎症の元になっている細菌を殺しに集まるのです。ところが、これもHIVには好都合なのです。

では、実際にはどのくらいHIVの感染確率が上がるのでしょうか。これについては色んな専門書に書かれていますが、「ストップHIV/AIDS 岡  慎一 少年写真新聞社刊」(2006年)の中にはこう書かれてあります。

「性感染症による粘膜局所(性器の粘膜部分)に炎症があると、正常な場合の2倍から5倍感染しやすい。更に潰瘍(かいよう)があると50倍から 300倍感染しやすい。」


3.2つ以上の性感染症に感染すると、症状が速く進む

私が調べた複数の専門書によれば、2つ以上の性感染症に感染すると、お互いに影響し合って症状が進むのが速くなることがあるそうです。あるいはより重症化することがあります。

例えばHIVと梅毒、B型肝炎、C型肝炎などの重複感染がその典型的な例です。

なお、ここに掲載する記事は全て管理人が調べて編集したものです。記事内容についてはあくまでもご参考程度にとどめ、不安な点、ご心配な点は専門医へご相談することをお勧めいたします。

 

◆HIV(エイズ)詳細はこちら

①病原体・・・HIV(ヒト免疫不全ウイルス)

②こんな病気
●HIV感染者もエイズ患者も年々増加の傾向にあり、しかも自覚症状がないため隠れ感染者がかなりいるとみられる。
●HIVは人の免疫機能を破壊しながら増殖する。患者は免疫低下に伴って日和見感染症にかかる。
●かつては致死的疾患であったが、現在では早期発見によって治療を受ければエイズ発症を抑える(遅らせる)ことが可能になった。
●しかし、現在でもなお、HIVにいったん感染すると完治させることは出来ず、治療は生涯続くものとなる。

③放置するとこうなる
●感染してから数週間後に風邪やインフルエンザに似た症状が出て、それも自然に治りそこから長い潜伏期間に入る。
●5年から10年の潜伏期間のあと、エイズを発症し、免疫不全状態となっておよそ2年くらいで死に至る。現在ではエイズを発症しても、免疫力を治療によっ て回復させることが出来、死亡者は減少した。ただ、近年エイズ発症までの潜伏期間が短くなっているとの報告が寄せられている。早期に検査を受けることが「い きなりエイズ」の防止策となる。

④検査キットのご案内
●HIVと代表的な性感染症の検査ができる⇒TypeE(男性用)・・TypeF(女性用)
●HIVだけの検査キット⇒TypeJ(男女共通)

◆淋菌感染症⇒詳細はこちら

①病原体・・・淋菌(細菌の1種)

②こんな病気
●かつては梅毒と共に性病の代名詞だった。すっかり過去の病気のように思われていたが、1995年頃からまた増加の傾向にある。クラミジア感染症、性器ヘル ペスと並んで感染者が多い。
●男性は、オシッコのときに激しい痛みがあり、異臭のある黄色の膿(うみ)が出る。
●女性は、異臭のある黄色いおりものが増え、オシッコのときに痛みがある。外陰部にかゆみがあったり、下腹部に痛みが出ることもある。
●近年、風俗店を始めとするオーラルセックスによる、喉からの感染、喉への感染が広まっている。

③放置するとこうなる
●女性は感染が子宮の奥や卵管まで進み、子宮頸管炎、卵管炎、子宮内膜炎を起こし、不妊症の原因となることがある。
●男性は副睾丸炎慢性前立腺炎などを引き起こすことがある。

④検査キットのご案内
●淋菌だけの検査キット⇒TypeH(男性用)・・TypeH(女性用)
●他の性感染症とまとめて検査⇒TypeE(男性用)・・TypeF(女性用)

◆性器ヘルペス⇒詳細はこちら

①病原体・・・単純ヘルペスウイルスⅠ型・Ⅱ型

②こんな病気
●日本ではクラミジア感染症、淋菌感染症と並んで感染者数が多い。Ⅰ型に感染すると唇や口内に潰瘍(かいよう)が出来る。Ⅱ型に感染すると性器に潰瘍が出来る。
●しかし、近年オーラルセックスが一般化し、Ⅰ型が性器に、Ⅱ型が唇や口内に感染する例が目立っている。
●一般に男性の方が症状が軽く、性器に水泡や潰瘍が出来る。
●女性の場合は、外陰部に軽いかゆみが出て、その後に強い痛みと腫れを感じ、米粒くらいの赤い水泡が出来る。やがて水泡は破れて潰瘍になる。

③放置するとこうなる
●妊娠中に感染したり、再発症すると、流産、早産の原因となることがある。感染したまま出産すると、産道感染して赤ちゃんが新生児ヘルペスにかかる可能性が高く、死亡率は80%から90%にもなる。
●また、性器に潰瘍が出来た状態で、HIV感染者と性行為を行った場合、正常な人に比べると50倍から300倍と感染確率が高くなる。

④検査キットのご案内
●性器ヘルペスの検査キットはありません。専門医で検査を受けて下さい。

◆クラミジア感染症⇒詳細はこちら

①病原体・・・クラミジア・トラコマティス(球状、卵状の細菌の1種)

②こんな病気
●日本には100万人以上の感染者がいると推定される、感染者数が最も多い性感染症。特に若い女性の間に流行が広まっており、20歳から24歳の女性に一番 多く、この年齢層では16人に1人が感染していると言われている。
●自覚症状が出にくく、女性では5人に4人が自覚症状が出ない。男性の場合は、オシッコをすると痛みがあったり、濃い膿(うみ)が出ることがある。女性の場 合は、おりものがあったり、不正出血(生理以外の出血のこと)や下腹部の痛みなどがある。
●近年、風俗店を始めとするオーラルセックスによる、喉からの感染、喉への感染が広まっている。

③放置するとこうなる
●女性の場合は子宮頸管炎、子宮内膜炎、卵管炎などを引き起こし、卵管が詰まって不妊症、子宮外妊娠、流産などの原因になる。
●男性は副睾丸炎慢性前立腺炎などを引き起こすことがある。
●クラミジア感染者は、正常な人に比べてHIVに感染しやすく、その感染確率は3倍から5倍にも増える。

④検査キットのご案内
●クラミジアだけの検査キット⇒TypeG(男性用)・・TypeG(女性用)
●他の性感染症とまとめて検査⇒TypeE(男性用)・・TypeF(女性用)

◆トリコモナス感染症⇒詳細はこちら

①病原体・・・トリコモナス原虫

②こんな病気
●トリコモナス原虫は、健康な女性の膣や膀胱に、男性も膀胱や尿道に寄生していることがある。体力が落ちたときなどに、膣の自浄作用が低下して発症することがある。
●男性は尿道炎を起こして、オシッコのときに痛みがあったり、膿(うみ)が出たりする。
●女性は、淡黄色から緑色をした泡状のおりものが大量に出る。膣や外陰部にかゆみ、痛みがある。性交時に痛みがあったり、少量の出血が見られることある。炎症が激しい場合には、膣内部や子宮の一部まで赤くなる。

③放置するとこうなる
●男性の場合には前立腺炎を起こすことがある。
●女性では、まれに卵管炎にまで進行し、不妊症の原因となることもある。また、この性感染症もHIV感染の確率を高くすることが報告されている。

④検査キットのご案内
●膣トリコモナス症だけの検査キットはありません。
●他の性感染症とまとめて検査⇒TypeF(女性用)・・TypeQ(女性用)

◆性器カンジダ症⇒詳細はこちら

①病原体・・・カンジダ真菌(カビの1種)

②こんな病気
●もともと、女性の膣内にいる常在菌の一種。真菌の量が少なければ問題ないが、感染者との性行為で大量に移されると発症する。または、宿主の抵抗力、免疫力が低下しているときに発症することがある。
●男性の場合には、オシッコのときに軽い痛みやかゆみがある。
●女性の場合には、性器から肛門にかけて、我慢できないくらいの強いかゆみがおきる。ヨーグルト状の白いおりものがたくさん出る。

③放置するとこうなる
●出産するときに感染していると、産道で赤ちゃんの口に感染し、カンジダ性口内炎を起こすことがある。

④検査キットのご案内
●性器カンジダ症だけの検査キットはありません。
●他の性感染症とまとめて検査⇒TypeF(女性用)・・TypeQ(女性用)

◆細菌性膣炎⇒詳細はこちら

①病原体・・・大腸菌などの細菌

②こんな病気
●大腸菌など、一般的な細菌によって起きる膣炎である。膣の中は自浄作用があり、正常な状態であれば雑菌は繁殖しない。免疫力が低下していたり、体力が落ち ている、またはホルモンバランスが崩れているときなどに自浄作用が落ちて雑菌が繁殖し炎症を起こす。
●症状としては、悪臭を伴う黄色や茶褐色のおりものが出る。性器が腫れたり、かゆみがある。

③放置するとこうなる
●感染が上体まで進むと、子宮頸管炎卵管炎になり、不妊症の原因となることもある。

④検査キットのご案内
●細菌性膣炎だけの検査キットはありません。
●他の性感染症とまとめて検査⇒TypeT(女性用)

◆尖圭コンジローマ⇒詳細はこちら

①病原体・・・ヒトパピローマウイルス(HPV)

②こんな病気
●男性の場合、亀頭の付け根に米粒大から豆粒大のイボが出来る。
●女性では、外陰部や肛門のあたりに先のとがったイボ状の腫瘍が出来る。イボがどんどん増えてカリフラワーのようになることもある。イボが大きくなると、かゆみ、排尿痛、性交痛を伴う。

③放置するとこうなる
●圭コンジローマの原因となるHPVは良性型の6型、11型だが、一部の患部組織からは悪性型の16型、18型が検出されることがある。
●悪性型を放置すると、女性なら子宮頸がん、男性は陰茎がんの原因となることがある。

④検査キットのご案内
●尖圭コンジローマの検査キットはありません。専門医で検査を受けて下さい。

◆B型肝炎⇒詳細はこちら

①病原体・・・B型肝炎ウイルス(HBV=Hepatitis B virus)

②こんな病気
●B型肝炎ウイルス(HBV)によって感染する病気で、HBVの感染には、一過性感染と、持続感染の2種類がある。
●更に、一過性のうち80%は症 状のない不顕性感染であり、残り20%がB型急性肝炎となる。急性肝炎はまれに劇症化することがあり、その場合には高い死亡率が報告されている。
●B型肝炎は性行為感染、血液感染、母子感染の3つの感染ルートがあり、一過性感染の多くは性行為感染であると言われている。肝炎が性感染症とは、 ピンとこない人もいるかも知れませんが、間違いないく性行為で感染します。

③放置するとこうなる
●持続感染しても何も症状の出ないキャリア(保菌者)も多く、日本国内には100万人以上いると言われている。このキャリアのうち、約10% から15%が慢性肝炎を発症し、その中から肝硬変、肝臓がんと進行することがある。

④検査キットのご案内
●B型肝炎だけの検査キットはありません。
●他の性感染症とまとめて検査⇒TypeO(男女共通)

◆子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス悪性型)⇒詳細はこちら

①病原体・・・ヒトパピローマウイルス(HPV) 16型、18型

②こんな病気
●HPVは種類が100種類ほどもあって、6型、11型は良性型で尖圭コンジローマの原因となりる。16型、18型は悪性型で、女性の子宮頸がんの 原因となる。
●ただし、HPVに感染したからと言って、必ず子宮頸がんになる訳ではない。むしろ、ほとんどの場合には感染しても免疫力がウイルスを抑えて発症することはない。中に長期感染したまま、長い時間をかけて細胞をがん化さ せる場合がある
●早期に発見出来れば比較的治りやすいがんであり、予防ワクチンもある。しかし受検率は2割程度にとどまっており、毎年3,500人ほどがこの病気で亡くなっている。

③放置するとこうなる
●子宮頸がんの初期症状は極めて少なく、7割から8割の人で全く症状が出ない。初期に肉眼での診察でもがんとする所見を見つけることは困難だと言われており、細胞を採取して検査しないと分からない。
●初期状態からがん化が進むと、6割から7割の人でおりものが増えてくる。性行為の際に出血が見られることもある。更に進行すると、腰や下腹部 の痛みを伴う出血が顕著になる。
●また、がん細胞によって尿管が圧迫され、腎臓の働きにも障害が出る。「水腎症」と言われる、尿管が圧迫されて尿が下へ降りずに逆流する症状 や、最後には腎臓が機能しなくなる「無機能腎」となる。
●そして、子宮頸がんもがんの一種なので当然転移もありうる。子宮頸部から膀胱、直腸、そして肺などの臓器に転移することがある。がん細胞は リンパ管に入り、リンパ節づたいに転移することも多い。年間3,500人が亡くなっている。

④検査キットのご案内(ヒトパピローマウイルス悪性型の検査キットです)
●ヒトパピローマウイルス(悪性型)だけの検査⇒TypeI(女性用)
●他の性感染症とまとめて検査⇒TypeT(女性用)

性感染症に不安を持っているのはあなただけではありません。2011年に検査キットでHIV検査を受けた人は年間に6万5000人を超えています。年々検査キットの利用者は増えており、逆に保健所で検査する人は減ってい ます。

私が思うに、事情が許せば保健所や病院で検査を受ける方がいいと思います。でも、どうしても保健所や病院に行けない事情のがあるあなたは、検査キットも選択肢の1つだと思います。