梅毒はHIVとの重複感染例が多く、単独感染よりも重症化したり進行が早まったりすることがあります。

◇梅毒とHIVは重複感染が多い

私はかつて深刻なHIV感染疑惑に陥ったことがあります。海外の風俗で遊んだ後に、全身の発疹や帯状疱疹、頭痛、発熱、下痢などの症状を連発し、間違いなくHIVに感染したと思いました。

あまりに感染したと思い込んだ私はHIV検査が怖くてなかなか保健所に行くことができず、3ヶ月間悩んだあげくやっとの思いで検査を受けました。幸いにも検査結果は「陰性」でした。

そんな私が保健所でHIV検査を受けたとき、今後の感染に気を付けて下さいと渡されたのが「HIVエイズの基礎知識」という小冊子でした。中にはHIVやエイズの基礎知識、症状に予防法などが書かれていました。

そんな記事の中に、HIV以外の性感染症について説明しているページがありました。その筆頭が梅毒であり、そこにはこう書かれてありました。

「梅毒はHIVとの重複感染が一番多い性感染症である。」

写真1をご覧ください。


写真1.「HIVエイズの基礎知識」から

また、別のデータもあります。下の表1をご覧ください。

HIVと他の性感染症との重複感染
表1.HIVとの重複感染

このデータは、国立国際医療センター(ACC)で2002年9月17日から同年10月31日の間に、HIV感染者が他にどんな性感染症に感染しているかを調べたものです。(ただし、調査対象は男性の同性間性的接触感染者に限られる)

データが2002年と古いデータであること、調査対象者が男性の同性間性的接触者に限定されていることなどの条件付きではありますが、HIVと重複 感染が最も多かったのはB型肝炎と梅毒でした。「HIV感染者の早期発見 と社会復帰のポイント」(医薬ジャーナル社)による。

このように複数の資料、データが梅毒とHIVの重複感染が多いことを指摘しています。

◇単独感染よりも危険な重複感染

梅毒感染者がHIVにも重複感染すると、梅毒単独感染によりも危険な状態になることがあります。「性感染症」利部輝雄著(悠飛社)によれば、梅毒がHIVと重複感染すると、通常は3年くらいかかる梅毒感染第3期までが、わずか数ヶ月で進行してしまうこともあるそうです。また進行が速いだけでなく、症状も重症となり神経梅毒になることもあります。

通常、梅毒に感染してもほとんどの場合第二期までに感染に気づき、治療を受けることによって第三期まで進行することはありません。それだけにHIVと梅毒の重複感染には要注意です。

もしもあなたが梅毒感染の第三期の症状までいくと、全身に硬いコブのような「結節性(けっせつせい)梅毒ゴム腫」ができます。放置しておけば自然と消えますが、跡が残ります。

そして、ゴム腫は繰り返し発生するため、段々と跡が増えて外見的にひどい状態になっていきます。ゴム腫が鼻骨にできると、鼻骨がくずれて「梅毒で鼻が落ちる」と言われる状態になります。

梅毒はかつては不治の病でしたが、現在ではペニシリンなどの抗生物質によって完治できます。あなたがHIV感染の不安があるときには梅毒検査も合わせて行うことをお勧め致します。

こうした重複感染のリスクもあって、全国の保健所ではHIV検査と同時に梅毒もまた無料・匿名で検査してくれるところが多数あります。ただ、残念なことに、梅毒検査を受ける意味、意義を保健所が教えてくれる機会は少ないようです。

私の場合もHIVで頭がいっぱいで、梅毒検査は受けませんでした。今なら必ず梅毒も同時に検査してもらいます。もし、あなたが保健所でHIV検査を受ける機会があれば、ぜひとも梅毒もいっしょに検査を受けて下さい。

なお、あなたがどうしても保健所や病院に行くのが困難であれば、あなたの自宅でも梅毒とHIVの同時検査が可能です。

■梅毒はHIVと重複感染の例が多く、重症化したり進行が早まることがあります。
・STDチェッカー TypeO(男女共通)
梅毒・HIV・B型肝炎 重複感染が多いので同時検査がお勧めです。

■梅毒が不安ならこれらの性感染症は大丈夫ですか?みな同じ感染ルートです。
・STDチェッカー TypeE (男性用)(女性用)
梅毒・HIV・B型肝炎・クラミジア・淋菌 5つの性感染症がまとめて検査可能です。

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